Kalamazoo KHG-14<1941>【Neck】

Kalamazoo KHG-14のネックの特徴は、ネックの反りを調整するための鉄芯、トラスロッドが仕込まれていない「ノントラスロッド」にある。
ギブソンのセカンドブランドとして、廉価なギターに仕上げるため、 ギブソンは、カラマズーにはトラスロッドを組み入れない、というコストダウンを図った。
しかし、コストダウンがイコール、クオリティダウンにならないのが、ギブソンというメーカーの凄いところだ。 生産されてから相当な年月が経過しているのに、ギターとしての状態は全く問題がない。通常のプレイが出来るレベルに弦高が保たれている。 トップの状態がフラットであることはもちろんだが、トラスロッドなしでも、ネックが微動だにしていないことに驚く。
トラスロッドを入れなくても反らないようにするためにギブソンが取った対策は、シンプルである。 質量を増やして弦の張力に耐える強度を確保しよう、というわけだ。いわゆる「極太ネック」である。
極太ではあるが、弾きにくいということがない。多少の慣れは必要だが、このネックに慣れてしまえば、「男らしいガッツのあるネックだ」(笑)などと、妙に親しみが沸いたりもする。
音響学的にも、この質量の多さがプラスに働いている。ギターのネックは、トーンに大きく影響する。 金属という異物が中に仕込まれていない、無垢のHonduras mahogany(ホンデュラス・マホガニー)のネックは、中音が太く、 非常にふくよかな音色を生み出すのに、一役買っている。そして、finger board(指板)には、現在では超希少材となったjacalanda(ハカランダ)が張られ、ネックの剛性をさらに高めるのに一役買っている。ノントラスロッドは「安かろう、悪かろう」ではなかったのだ。
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