Vintage Gibson WorldKalamazoo KHG-14<1941> : Gibson's second brand guitar, 全ギターの【Bridge】 > Kalamazoo KHG-14<1941>【Bridge】

Kalamazoo KHG-14<1941>【Bridge】

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このKalamazoo KHG-14の最大の特徴のひとつが、ブリッジである。ギターについてよくご存じの人であれば、 このブリッジとサドルが特異なものであることに気づかれると思う。

モデル名、KHG-14の「H」は、Hawaiian(ハワイアン)から来ている。 要するに、ノーマルのKG-14に対する、ハワイアンギターという位置づけである。KG-14が、 14フレットジョイントでノーマルな右上がりのサドルを備えているのに対し、このKHGは12フレットジョイントで、ハワイアンギター特有のストレートサドル。正面から見ると、まっすぐな状態にセッティングされているのだ。ちなみにKG-14は、ロバート・ジョンソンが最後に使用していたギターとして知られる。デュアン・オールマンがスライド・プレーなどで愛用したことも、つとに有名だ。

リットーミュージック・ムック「アコースティック・ギター・マガジン」の別冊「一生モノのアコギを探す」(2005年4月8日発行)の73ページに「Kalamazoo KG-14」とするギターが紹介されているが、おそらくこれはショップの誤認で、このギターは12フレットジョイントのため、KHG-14である。

私のKHG-14に戻って、サドルをご覧いただきたい。材質が金属なのだ。太い針金のような丸棒の金属である。 個人的にいろいろなギターを見てきたが、このようなサドルを備えたギターは、初めてである。ちなみに「一生モノのアコギを探す」で紹介されているKHG-14は、サドルがノーマルだ。

私のKHGは、細く浅い溝を切った上に、金属の丸棒を乗せてある。弦のテンションだけで固定される形だ。各弦ごとの高さの調整や、オクターブ調整のための前後のずらしは、当然のことながら、全くなされていない。ハワイアンで、スライド使用を前提としているためか、通常のフレッティングによるプレーに求められる、シビアなピッチ調整が必要ではないため、このようなストレートなサドルになっていると思われる。

KHG-14は上記でご説明したように、ハワイアンギターに分類されるが、しかし、 ハワイアンセッティングでナットも高めに設定したものと、ノーマルの使用方法を前提とした、 ナットが通常の低さにセッティングされたノーマルバージョンの2種類があった。このギターは数少ないと思われる、ノーマルセッティングの方である。

むろん、その出自ゆえ、スライド・プレーにも最高の音色を備える。金属製のサドルによる若干のブライトさが、極太のネックと12フレットジョイント・ボディが生み出すまろやかな音に、少しばかりの明るさを加えていて、最終的な出音を作り上げている。空気中に、音が拡散していくような感覚。エアー感がある。ライ・クーダーの、深みのあるスライド・プレーを想起させる。巧まざるヴィンテージ特有の音色である。

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