ES-335TD<1959>【Pickguard】

1959年製のES-335TDのピックガードは、このモデルの特徴のひとつである、ファン垂涎の「ロングガード」だ。
ご覧の通り、ピックガードの下側は、ブリッジ付近まで伸びている。この仕様は、 335が世に出た1958年春から1961年の初頭まで。以後は、下記画像の1964年製ES-335TDCのように全長が短くなる。 「ロング・ガード」と対比して「ショートガード」と呼ばれる。米国の書籍などでは「shorter pickguard(ショーター・ ピックガード=より短いピックガード)」などと表記されている。

ロングガードの構造は、5プライ。上から黒、白、黒、白、黒の順でセルロイドを貼り合わせている。その上で、 サイド部分を斜めに削り取ることで、積層構造が作り出す文様が強調された形になっている。
さらに細かく「解剖」すると、ヴィンテージのガードは、この斜めに削り取る部分に若干、へこみ気 味のアールがつけられており、面取りの範囲が大きい。結果、 縞の文様が外へ行くにしたがって広がるようになり、ピックガードの端の部分に独特の表情を作り出している。
残念ながら、1964、5年ごろからは単純に、直線的にカットするようになった。結果的に、面取りの面積が狭くなり、かつ、素材も1968年ごろには塩化ビニール製に変更されたため、ロングガードのような豊かな表情が消え去ってしまった。
ヴィンテージは全体として、味わい深い。そして同時に、ディテールにも濃密な味わいが宿っている。
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