B-25<1968>【Peg】

1968年製のB-25のペグはKluson(クルーソン)社製の3連ペグ。社名などが縦に2列に入れられた、通称ツーラインである。
つまみは白いプラスチック。黄ばみなどの経年変化がほとんどなく、ほとんど新品当時の状態を保っている。 ニッケルメッキのくすみに、ヴィンテージらしさが若干現れているくらいだ。
さて、ペグが取り付けられているヘッドの裏側の「表情」で、それまでの年代のギブソンにない変化が、 この1968年製のB-25にはある。お気づきだろうか。下記画像は1954年製のLG-2 3/4。比較して見ていただくと、 違いがお分かりかと思う。

そう、ヘッド下の角の面取りが非常に大きいのである。角張った部分を全面的にヤスリ掛けしているために、つるりと丸い状態で、 角がなくなっている、という言い方さえできるくらいに落とされている。この面取りの仕上げの仕方は、 フェンダーのストラトキャスターの製作初年、1954年製のヘッド裏の処理に通じるものがある。あきらかに、角がないのである。
なぜ、1968年製のギブソンが、こういう処理をされているのか、真意は定かではない。管理人の想像であるが、これは、 あるネック担当の職人の「好み」、「美意識」のなせる技だったのではないだろうか。見た目、ルックスの部分でのこだわりだったのか---。それとも、ネックの高音部でプレイしていて、急激に低音部に左手を滑らすとき、角に手を当てて傷めないためか? その真意は、まさに謎である。
生産から約40年が過ぎており、現在のギブソン社に、仮に確認をしても知る由もないだろうが、 もし当時のネック担当が若い職人さんであれば、まだご存命かも知れない。もしお会いできるなら、「なぜ?」と問うてみたい思いだ。
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