B-25<1968>【Bridge】

1968年製のB-25のブリッジは、ハカランダで作られたアッパーベリー・ブリッジ。弦が乗るサドルの部分も、 ハカランダで作られている。
1950年代から1960年代後半までのギブソンのフラットトップ・ギターを象徴する特徴のひとつが、このアッパーベリー・ブリッジ。 ネック寄りの部分、上部が膨らんだ形のブリッジだ。
弦のテンションを考えた場合、力学的な理屈から言えば、マーティンのような、ボディ下部側が膨らんだボトムベリー・ ブリッジが利に適っているのだろうが、ギブソンはグルー(にかわ)による接着に加え、1弦と6弦のピンの両側にあるネジ止め部分で、 弦の張力に耐えうる構成にしている。このネジ止め部分はパーロイドの丸い飾りがはめ込まれ、直下に無骨なネジがあることは、 一見しては分からないようになっている。
サドルの両脇にある、スリットを切ってある調節ネジで、弦高を適正な高さに調節できる。いわゆるアジャスタブル・ブリッジである。
このシステムは固定式のサドルと違って、ネックが湿度などの影響で動いてしまった場合でも微妙な調整がいつでも可能、 という合理性があるが、半面、サドル下部がブリッジから浮いてしまうため、弦の振動をトップに伝えるという意味では、 伝導効率が悪くなっている側面がある。
しかし、何事も理屈や道理だけがすべてではないのが世の常。ギブソンのアジャスタブル・ブリッジは、この一見マイナスに見える側面が、 一方では過度なサスティーンを減じ、パーカッシブな音を作りだすことに貢献した。これが、 ブルースやファンク系のミュージシャンに受けたのだ。
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