Price Guide【J-45 Banner head<1945>】

1945年製のJ-45 Banner headは、ヴィンテージのJ-45の中でも最高ランクの価格をつけられることが多い。 バナーヘッドの希少性と、戦前ものに多く見られる、熟練工による作りの良さが、その理由だ。
1945年製のJ-45 Banner headは、2001年版時点では「エクセレント状態のもので取引された上限価格」(今回、 全体に適用する基準)が3500ドルだった。同年以降の一覧は、以下の通りだ。
2001年版=3500ドル(2000年の1年間に取引されたエクセレント状態のものの上限価格)
2002年版=3800ドル
2003年版=4500ドル
2004年版=4500ドル
2005年版=4700ドル
2006年版=4600ドル
2007年版=6500ドル
2008年版=6800ドル
各年ごとのアップは2001年から300ドル、700ドル、ゼロ、200ドル、マイナス100ドルと来て、 2006年版から2007年版で一気に1900ドル跳ね上がった。06年中の取引では約20万円ほど、 市場での取引価格が上がったことになる。最新版の08年版では、前年より300ドルアップした。基本的にでこぼこはあるが、右肩上がり傾向である。2000年当時の取引価格をベースとすると、07年はほぼ倍近くまで達したことになる。
現在、日本国内での価格は、ほぼ米国内での取引価格に近い設定で、バナーヘッドという希少機種であることを考えれば、今は、いい状態のものであるならば、間違いなく「手に入れ時」だ。米国での取引価格はおそらく今後、バナーヘッドものに関しては、大きく下がることは考えられないからだ。
【追記】 この項を執筆したのは、2007年5月。この時点では「現在、日本国内での価格は、ほぼ米国内での取引価格に近い設定」と書いた事実に相違はなかった。だが、この1年ほどで、国内の販売価格はかなりの上昇傾向になってしまった。2008年10月現在、私が所有するJ-45とほぼ同仕様のバナーヘッド、マホガニートップの1台が、税抜き本体価格で95万円、税込みで99万7500円という値が付けられ、東京都内の楽器店で販売されている。あと2500円、で100万円である。このギターは、全体的にはまずまずだが、クラックの補修があるなど、私のものより状態が劣っているが、「ミント」の表示が出ていた。出物はますます減っているのだと実感している。
私が自分のJ-45を数年前に探し当てた時点では、ご覧いただいているような極上状態で、40万円とちょっと(!)だった。今思えば、何たる「安さ」だろう。1年後には、60万円台から70万円台へと値上がりしてしまった。70万円前後で推移していた昨年時点が、やはり「手に入れ時」だったようだ。残念だが、J-45のバナーヘッドものは、ごく近い将来、100万円オーバーの存在になってしまうだろう。
音の深み、広がり、ギター全体が醸し出すオーラ・・・・・。第二次世界大戦に招集されなかった、年老いたギブソンの職人たちが、プライドをかけて生み出したこのJ-45から、私は価格以上のものを得たと確信している。ヴィンテージもののJ-45、とりわけ、戦前と戦中ものは、個人的にも絶対お勧めしたい、「ギター観」を変えてくれる1台だ。本物のJ-45の凄さを実感されたいのであれば、本当に最後の最後、が「今」かも知れない。ヴィンテージ・ギターに常につきまとう後悔は「あのとき、買っていればよかった」である。
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