Roy Book Binder's Nick Lucas Reissue Prototype【Back】
1991年製のニック・ルーカス・リイシュー・プロトタイプのバックは、サイド同様、インディアン・ローズウッドを使用している。
ご覧の通り、流れる滝のような文様を描く、非常に美しい木目の材を使用している。ギブソン社では近年、カスタムショップのルシアーが厳選した材を選んで製作するシリーズ「ルシアーズ・チョイス」を単発的に展開しているが、このルシアーズ・チョイスで、同じような木目の材を使用していたのを思い出す。

内部からバック材を見ると、継ぎ目部分を補強している材に、"ARTIST"の文字を焼き印してあるのが確認できる。文字通り、カスタムショップがアーティストに手渡したギターに刻印したものだ。中央に見えるコードは、AKG社製のマイクロフォンのもの。ネックブロック部から伸びており、ブリッジ下部から下がるピエゾ・ピックアップのコードとミックスされる。
ニック・ルーカスのリイシューは1991年に始まり、2年でいったん生産中止に。以後、単発でごく少数のみカスタム生産され、98年に2度目のライン生産が始まった。これも数年で中止になったが、2000年代にも数度、リイシューされた。現在は、シリーズ生産はされていない。
これら一連のニック・ルーカス・リイシューで一貫しているのは、オリジナル同様の円形のラベルが内部に貼られている点だ。が、このロイ・ブックバインダーの元所有機は、ギブソン社の通常の楕円形ラベルが貼られている。最初のリイシューの前にごく少数作られたプロトタイプであったため、円形ラベルがまだ間に合わなかったのではないか、と推察される。
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