Kalamazoo KHGN-12<1941>【Top】

1941年製のKalamazoo KHGN-12のトップは、アディロンダック・スプルースだ。
サンバーストのKHG-14は、1枚の板を真ん中で割り、本を開くように左右に開いて接合する「ブックマッチ」の木取りではないが、ブロンド・フィニッシュのKHGN-12は外観の美しさにも配慮し、ブックマッチのトップを配している。

1941 Kalamazoo KHG-14 and 1941 Kalamazoo KHGN-12
トップの裏を支えるブレーシングは、はしご状のラダー・ブレーシング。Xブレーシングと比較すると、最終的な出音として、中音域がまさったような響きとなる。ラダーブレーシング仕様のギターは大抵がウォームな音と表現されるが、このギターもその範疇だ。
ただし、バックとサイドに硬質な材質であるメイプルを配していることもあり、ラダーブレーシングによって音が眠くなり過ぎるのを、うまくセーブできている印象がある。ピックでプレーすると、メイプルの影響が際だってくるが、フィンガーピッキングでは程よいバランスにまとまる。フラットピックを基本的には使わない私のプレースタイルに、このギターはマッチしている。
バインディングはセルロイド製の鼈甲模様で、トップ側とバック側の両方に配されている。ブロンドのカラーを、この鼈甲模様が引き締めている。これが白いバインディングでは、締まった印象は受けないだろう。サウンドホール周囲に飾りはなく、ホールの縁部分に白いバインディングが入れられている。トップ全体に目立った傷はなく、戦前のギターとしては美しい状態がキープされている。
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