"Premium Guitar World" National Duolian<1937>:formerly owned and used by famous fingerpicker,Tokio Uchida

National Duolian <1937>; formerly owned and used by famous fingerpicker, Tokio Uchida.
1937年に作られた、ナショナル・デュオリアン。スチール製のボディに、アイス・フロスト(氷の結晶) の模様がシルバーで塗装された渋い外観である。
14フレットジョイントのネックは、ボトルネックを使用したプレーに最適。深みのある、暖かな音色は、ヴィンテージならではだ。
デュオリアンは1930年から生産が始まったが、当初はスロッテッド・ヘッドで、ネックは12フレットジョイントだった。ソリッドヘッドの14フレットジョイントに仕様変更されたのは1935年。1939年には生産中止されてしまうが、ハイポジションでのプレアビリティに優れている14フレットジョイントのデュオリアンは、特に、プレーヤーに絶大な人気を得ている。
70年以上もの時を経たこのデュオリアンだから出る音が、間違いなく、ある。私にとっての「究極」が、これだ。この1台があれば、もう、他にリゾネーターはいらない、と断言できるほどに愛着のあるデュオリアンである。私の前の所有者は、師と仰ぐ希代のフィンガーピッカー、打田十紀夫氏である。
このデュオリアンは、打田氏の複数のアルバムやライブで使用された。打田氏の「歴史」の一端を担ってきた名器だ。打田氏は、ヴィンテージらしいメロウな音色と、独特のリヴァーブ感を非常に気に入っていた、という。
アルバムでは3作目『Tokio Acoustic Blues』の9曲目、「Black Eye Blues」のほか、4作目『Acoustic Delights』の5曲目「King Solomon Hill's Ambition」と12曲目の「Afterglow Slide/Jumping Bean」でこのデュオリアンを弾いておられる。
また打田氏の大ベストセラー「なんちゃってアコースティック・ブルース」の表紙も飾っている。

遠くない将来、このギターの素晴らしさを、例によって「解剖」しながらお伝えするとともに、私が入手するまでの驚きの秘話と、打田氏から直接うかがった、このデュオリアンへの「ギター愛」にあふれるエピソードなどをご紹介するつもりだ。
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