Vintage Gibson World全ギターの【Peg】, L-30<1930's>:Very rare prewar arch-top guitar with flat-back > L-30<1930's>【Peg】

L-30<1930's>【Peg】

L-30 peg

1930年代後半に製作されたL-30のペグは、Kluson(クルーソン)社製の3連ペグ。メッキの状態もすこぶるよく、新品同様の状態を保っている。社名はペグを支える四角いプレート部分の裏に刻まれている。まだ「パテント申請中」の文字が見て取れる。

プレート部分のエッジは立っており、真四角な印象だ。ちなみに以下の画像は1931年製のL-0のものだが、こちらのプレートのエッジはやや丸められている。ペグの軸を受ける部分も形状が違う。さらにギアに目をやると、径の大きさ、ギアの溝の深さから、軸側の溝の形なども違うことが分かってくる。似て非なるもの、という印象である。

L-O back of headstock P1010120

また、以下は1941年製のKalamazoo KHG-14のペグだが、アーチを描く軸受けの形状は、L-30と酷似している。ここから、やはりL-30は1930年代後半、もしくは40年代初頭という推察が可能だ。ただし、この両者のペグも、細部が違う。KHG-14のギアはブラス(真鍮)がむき出しのままでつまみが黒、社名はプレートの表に刻まれている。プレートの四隅は、その後のクルーソンの特徴となる、半円形に角を落としたものだ。対して、L-30のギアはメッキをかけられたブラス、つまみは白、社名はプレートの裏に刻まれていて通常は見えず、プレートの角落としはなし、と微妙に違う。

41KHG-14-07

いずれもクルーソン社製の戦前のオープンバック・ペグであるが、こうして比較すると、細部の微妙な違いが、なかなか興味深い。1920年代後半に産声をあげたクルーソン社が、様々な試行錯誤を繰り返しながら製品化を進めていた過程が、ペグの表情に現れている。

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