Vintage Gibson World全ギターの【Top】, L-30<1930's>:Very rare prewar arch-top guitar with flat-back > L-30<1930's>【Top】

L-30<1930's>【Top】

1930's L-30 top

1930年代後半に製作されたL-30のトップは、スプルースの単板を削り出した、「カーヴド・トップ」だ。

ギブソン社では、単板の板を削りだしてアーチの加工をつけたものを「カーヴド・トップ」、ES-335などラミネートした素材を熱処理してアーチをつけたものを「アーチ・トップ」と呼ぶ。職人の手作業で削り出すという、多大な手間をかけた加工を峻別する意味もあったのだろうか。

トップは、優美な曲面を描く。コンピューター制御された、3次元加工ができるルーターなど一切存在しない戦前のギブソン。熟練した職人たちが、無垢のスプルース材と向き合い、木目や強度を読んで、タッピングなどで紡ぎ出される音をイメージしながら、慎重に削りを進めていった。おそらく、途方もない時間がかかったことだろう。

なだらかなカーヴを描くトップは、光の具合によって様々な表情を見せる。トップのサンバーストは太く、濃く、プリウォー(戦前)モデル独特の雰囲気をとどめる。退色はなく、製作された往時をしのばせる。シカゴに本拠を置くGEIB(ゲイブ)社のケースに収まったL-30も、鮮やかなブルーのインナーとの対比で、ことのほか美しい。

1930's L-30 top2

単板の削りだしによるこのスプルースのトップと、フラットな単板で仕上げられたメイプルのバック、同じくメイプルのサイドからなるボディは、ふくよかでかつ切れがある、フラットバックのカーブド・トップギター独特の音を奏でる。ジャジーなプレーにも、ブルージーなプレーにもマッチするギターである。

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